原因は「中国製の機器・ソフトウエア」
台湾鉄道管理局の調査によると、高雄新左営駅での事件は、何者かが広告会社の外部ネットワークから侵入して、デジタルサイネージの表示スクリーンに接続したものと判明した、としている。
デジタルサイネージは、2年前の時点で合計19の駅に設置されており、そのうち高雄新左営駅の1つだけが、中国のカラーライト(Colorlight)社製ソフトウエアを使用していた。
また、それとは別に、花蓮駅にもオフラインの中国製デジタルサイネージがあったが、停止中であったとしている。
残りの17駅のデジタルサイネージは、台湾製の製品やソフトを使用しており、サイバーセキュリティ上の懸念はないとしている。
台湾の国家通信委員会(NCC)も、予備調査の結果、広告会社のシステムが中国製のソフトウエアを使用していたことが判明した、と述べている。
デジタルサイネージのネットワークは、鉄道の内部ネットワークには接続されていなかったため、鉄道局の内部情報システムや、鉄道の運行には影響を受けなかったようだ。
また、南港駅公園の駐車場のシステムがハッキングされ、そのシステムがファーウェイ製であったと、市民がFacebookに投稿している。
このほか国立台湾大学や大統領官邸、外務省、国防省などのサイトがサイバー攻撃により書き換えられるという事態が発生した。
オーストラリア国営放送のインタビューに応じた女性の「セブン‐イレブンの店内照明が消えた」との証言が事実だとすれば、NCCは、その原因を追及すべきだろう。調査結果が待たれる。