自分に都合のいい脚本を書いてしまえばいい
プライベートであればそれでもいいかもしれません。
ですが、ビジネス環境においては、先述の通り改善していかなくて困るのは周囲ではなく、むしろあなたなのです。
ですから、相手の立場に視点移動をしてパラダイム転換を行うのです。
そして、その方法は真実でなくて構いません。あなたが勝手に都合のいい脚本を書いて、バックストーリーを妄想しましょう。
例えば「自分に常にプレッシャーをかける課長」で考えてみます。
仕事に対して常に厳しい目線で発破をかけ、時には厳しい指導の言葉を投げかけてくるとしましょう。あなたはその課長が嫌で「どうして自分にだけ厳しいんだ」と腹が立つ半面、苦手意識も持っているとします。
“妄想”によって相手に対する感情をコントロールする
そこで妄想の視点移動です。
実は、その課長はあなたに目をかけているのですが、あなたが転勤の候補になってしまい、何とか今の部署に引き留めて、もっと成長させたいと思っています。
そこで自分の上司である部長にかけ合って「まだ粗削りだけどあいつは絶対に伸びます。自分が責任を持って一人前にしますから、3カ月だけ人事を待ってください。ダメだったときの責任は私が取ります」と伝えていました。
常識的に考えれば、そんな都合のいいことはないかもしれません。
ですが、これをやっていいのです。なぜなら、あなたが相手に対しての感情をコントロールして人間関係を改善することが目的だからです。
もちろん、自分だけの秘め事にしておけばバレることもありません。
妄想の視点移動を使って「自分にとって都合のいいバックストーリー」を創作すればいいのです。