お金を貸せる人とそうでない人の決定的な違い

例えば、あなたにも仲の良い友達はいますよね? その仲良しの友達から「お金を貸してくれ」と言われた時に、仲良しという理由だけで大事なお金を貸すことができますか?

恐らく、仲良しの友達の中でも実際にお金を貸せるかどうかは、人によって大きく分かれると思います。

では「お金を貸しても良いと思える仲良し」と「お金を貸せない仲良し」は何が違うのか?

そこに、抜け落ちている“あること”が隠されていると私は思います。

相手にお金を貸せるかどうかは、相手がきちんと返してくれると思えるかどうか、つまり、信頼できるかどうかが大事だとは思いませんか。

つまり、本当に必要なのは「仲良くなること」ではなく「信頼されること」につながるコミュニケーションなのです。

会話は盛り上がるのに、成果につながらないワケ

私は前職の保険金融業界で生命保険というサービスをたくさんのお客さまに届けていました。保険の仕事というのは、お客さまから“お金をお預かりする”とてもデリケートな職業です。

お客さまとの共通点をたくさん見つけて趣味の話で盛り上がり、冗談で笑いを交えつつ楽しい商談で終えたとしても、「なんかこの人薄っぺらいな……」とか、「上辺だけなにおいがするな……」と少しでも感じられてしまったら、どんどん信用されなくなっていきます。つまり、成果につながらなくなってしまう。

自称コミュ力が高い人は、その点を勘違いしていることが非常に多いのです。

だから、逆にあまりにも会話の盛り上がりや楽しさを重視するあまり、結果的に“軽く”見られてしまいやすいのです。

「良い雰囲気で商談が進んでいるのに、結果につなががらない……」

そう感じている人は、自分が信用されているのかという部分を客観的に見返してみると良いと思います。このような原因に気づかず、行き詰まっている営業マンは本当に多いです。