中学受験が過熱する中、首都圏の国公私立中学約160校が「帰国生入試枠」を設けている。毎年約1000人がこの入試に挑むが、アメリカ大学院卒で、帰国子女を育てているライターの恩田和さんによれば「英語受験の最難関は“渋ズ”と呼ばれる渋谷教育学園渋谷(渋渋)、渋谷教育学園幕張(渋幕)の2校。受験生はほとんど英検1級を取得済みで、専門の英語塾に通って対策をしていますが、英文による小論文の出題テーマも極めて難しく、合格できるのはごくわずかです」という――。
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写真=iStock.com/Lamaip
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もうひとつの中学入試「帰国生入試」の世界

中学受験が過熱している。中学受験情報サイト「首都圏模試センター」によると、2022年の首都圏の私立・国立中学校の受験者総数は5万1100人、受験率は17.30%と、いずれも過去最多・最高を記録した。

そんな中、わずか1000人ほどの小学6年生が熱い戦いを繰り広げるのが、「帰国生入試」だ。

ほとんどの人が聞いて驚くのは、「小学生のうちに英検一級取得は当たり前」ということ。英字新聞を読みこなし、CNNやBBCで目まぐるしく変わる世界情勢をフォロー。ビジネスパーソン顔負けの英語力を持つ。いったいどんな世界なのか、その一端を紹介しよう。

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