良いリアクションのコツ5 話し終わりに「余韻」をつくる
意外と気を抜きがちなのが「話し終わり」です。相手の話が終わったら、「心に響いた」「おもしろかった」という余韻をつくることが大切です。
相手が話し終わったときに、「なるほどね! そういえばこの前私も……」と間髪をいれずに自分の話を始めると、話し手は「私の話、おもしろくなかったかな……」と思ってしまいます。すぐに話を切り替えたりせず、話が心に響いたことを伝えるリアクションが大切なのです。
・はあ~……それはすごいなあ
・いやあ、めっちゃおもろいなあ~
こうやって、話し終わりに余韻をつくると話し手の満足度は劇的に上がります。相手に「もっと話したい」と思ってもらえ、いっそう会話がはずむはずです。あなたの話ももっと聞いてあげたいと思ってくれることでしょう。
「どう感じたか」より「どうしたいか」が相手に響く
リアクションでよくある悩みが、「感想」をどう伝えるかです。
たとえば、友だちに「この前、彼女と間違えておかんに『愛してる』ってLINEしてしまった」という話をされたとしましょう。そんなおもしろ話をされたとき、どうリアクションするかは意外と難しいものです。「うわっ、恥ずかしい!」だと少し普通ですし、相手の話のポイントである「気まずさ、恥ずかしさ」もいまいち際立ちません。
では、こう返すとどうでしょう。
こうやって「(恥ずかしいと思ったから)自分ならどうしたいか?」まで落とし込んで伝えることで、より話し手が満足できる強い感想に聞こえるようになります。つまり、行動にまで落とし込んで感想を伝えるのです。
これは映画や食事をオススメされたとき、プレゼントをもらったときなどにも使えます。単に、「おもしろかった!」「美味しかった!」「うれしいです!」と伝えるよりも、「もう一回見に行きたくなったわ!」「誰かにオススメしたくなりました」「(プレゼントに)頬ずりしたいくらいです!」と、ここでも「どうしたいと思ったか?」で伝えるほうが心に響く感想となるのです。