舌ポジションを正せば「鼻呼吸」になり、口腔内細菌が増えない

では、「口呼吸」をやめ、「鼻呼吸」に戻すには、どうすればよいのでしょう?

ずれている舌の位置を、本来の位置に戻す。

たったこれだけでいいのです。

舌先が正しい位置に収まると、自然と鼻呼吸になります。口呼吸になっている人は、舌ポジションを正してみてください。自然と唇が閉じ、鼻で呼吸をしていることがわかるはずです。

日ごろから意識して、舌の位置に気を付けるだけで、舌ポジションは本来の位置に収まるよう、自然と改善されていきます。

とはいえ、正しい舌ポジションが習慣になるまでは、気づけば鼻呼吸に戻っている……ということも多いでしょう。

この場合、例えば、パソコンやトイレの壁などの目につきやすい場所にシールを貼っておきます。そのシールを見たとき、自分の舌ポジションを意識するようにするのです。

私は、クリニックの外来のパソコンにシールを貼っていて、シールが目に入ると、意識して正しい舌の位置をキープするようにしています。

1日に何度か舌ポジションを意識する。それをしばらく続けるだけで、舌ポジションは正しい位置に戻り、口腔内細菌の異常な増殖に歯止めをかけることができます。

【関連記事】
口の中がまるでゴミ屋敷…認知症専門医「35歳を過ぎたら脳のために変えるべき"ある習慣"」
「脳トレはほぼ無意味だった」認知症になっても進行がゆっくりな人が毎日していたこと
「高齢者の10人に4人は口が臭い」指摘されにくい口臭予防にうってつけの"ある果物"
「野菜たっぷりなら良いわけではない」糖尿病患者にほぼ確実に不足している"ある食べ物"
40代からジワジワ増える「心不全」で突然死しやすい人の共通点