舌ポジションを正せば「鼻呼吸」になり、口腔内細菌が増えない
では、「口呼吸」をやめ、「鼻呼吸」に戻すには、どうすればよいのでしょう?
ずれている舌の位置を、本来の位置に戻す。
たったこれだけでいいのです。
舌先が正しい位置に収まると、自然と鼻呼吸になります。口呼吸になっている人は、舌ポジションを正してみてください。自然と唇が閉じ、鼻で呼吸をしていることがわかるはずです。
日ごろから意識して、舌の位置に気を付けるだけで、舌ポジションは本来の位置に収まるよう、自然と改善されていきます。
とはいえ、正しい舌ポジションが習慣になるまでは、気づけば鼻呼吸に戻っている……ということも多いでしょう。
この場合、例えば、パソコンやトイレの壁などの目につきやすい場所にシールを貼っておきます。そのシールを見たとき、自分の舌ポジションを意識するようにするのです。
私は、クリニックの外来のパソコンにシールを貼っていて、シールが目に入ると、意識して正しい舌の位置をキープするようにしています。
1日に何度か舌ポジションを意識する。それをしばらく続けるだけで、舌ポジションは正しい位置に戻り、口腔内細菌の異常な増殖に歯止めをかけることができます。