いつもより小さい食器を使うと、食べる量を減らしやすい
1つめ(※1)は、いつもより小さい食器(お茶わん、お皿、スプーン等)を使うことです。
アメリカの研究で、映画館でポップコーンを注文した客に、大きいサイズを出した方が、小さいサイズの時よりも、食べた量が多かったというものがあります。同じように、いつもより大きいスプーンを使った人は、そうでない時に比べ、カップによそうアイスクリームの量が14%増えた。反対に、いつもより小さいスプーンにしても、食べた量が2割減っても気付かないことがほとんど、というものがあります。
我々の持っている満腹感と実際に食べた量の関係性は結構いい加減なものなのです。そうならば、食器を小さくすることにより、苦労せず(?)に食事摂取量を減らすことができる可能性があります。
見えるところに食べ物を置かない、食後は15分間待つ
2つめ(※2)は、see foodをやめる、見えるところに食べ物を置かないことです。
(※1)(※2) Brian Wansink “Slim by Design: Mindless Eating Solutions for Everyday Life”(William Morrow)
キッチンカウンターや冷蔵庫などのよく“見える”場所に、ポテトチップスや清涼飲料水などを置いてある人は、置いていない人に比べ平均して体重が4kgも重かったという調査結果があります。
手の届きやすいところにあるお菓子は無意識に手が出やすいのです。一方、小腹が空いてお菓子が食べたくなったけれども、家になかったからわざわざコンビニに行くことはやめたという経験は、誰もがあるのではないでしょうか。見えるところに食べ物を置くこと(see food)はやめましょう。そうすればあなたのダイエットに少なからずいい影響があるはずです。
3つめは、15分待つということです。せっかく食べたのにまだお腹が満たされず、もう少し食べたい、もう一品食べたい、おかわりが欲しい、等々思ったことは、誰にでもあると思います。そのような時、ぜひ、15分間待ってみましょう。多くの場合、その間に血糖値が上がったり、満腹感が増してきて、あと少し食べることを難なく我慢できると思います。ぜひお試しください。
誰もが分かっているけれど、毎年繰り返されるこの手の話、あなたのココロとカラダの健康管理にご活用いただけますと幸いです。