多くの人は勉強に時間をかけただけで満足してしまう
もちろん勉強時間を頑張って増やせば、確かに勉強の成績は上がりやすくなります。でも、勉強というのは「時間」だけでなく「効率」がとても大切なのです。勉強は「時間」×「効率」=「結果」。これが勉強の勝利の方程式なのです。
だから、どんなに長く机に向かっていたとしても、眠くて集中していなければ全く意味がないですし、超効果的な勉強でも時間がたった1分だったら成績は上がりません。そして、多くの人はたくさん「時間」をかけて勉強したことだけで満足してしまいます。
「こんなに時間をかけて頑張ったんだから成績が上がるはずだ」。そんな、努力神話を私たちは信じがちなのです。
私も偏差値35のときは、1日14時間ぶっ続けの勉強をしようとして失敗しました。短期的に見ればそれで成績が上がる瞬間もあったのですが、長続きはしませんでした。
逆に東大生たちはしっかりと効率化して勉強に臨んでいます。例えば、東大生たちの特徴として、「ゴールを先に見て逆算していく」というものがあります。第一志望校に合格したいと考えたときに、まずは過去問を見るのです。
どんなに問題の意味が分からなかったり、解けなかったりした問題があったとしても、とにかく過去問を見ます。それで、「ああ、これが解けるようにならなきゃならないんだな」と知り、どの分野の問題が解けなくてはいけないのかを意識して勉強する場合が非常に多いのです。
不要な勉強方法はやめ、効率を求める
過去問を見ること自体は時間がかかるものではないですが、その後の勉強の質が変わる重大な行為です。勉強をしているときでも「これは過去問のあの問題が解けるようになるために必要だ」というように、「目標に近づいている実感」が湧きやすくなり、それによって「この勉強って意味があるのか?」と考えずに済むからです。
逆に、ゴールからの逆算がきちんとできていれば、勉強していても「これは自分には不要だ」「ここは力を入れなくてもいい部分だ」と不要なものをそぎ落とし、効率的に勉強できるようになります。これをやっているのとやっていないのとでは、倍以上の差が出るといっても過言ではないでしょう。