東京大学に合格する受験生は、どのように勉強をルーティン化しているのか。東大生集団「カルペ・ディエム」は「『やり始め』のハードルを下げるために、あえて前日の勉強を中途半端なところで終わらせるといい。そうすれば、翌日の勉強がスムーズに始められる」という――。

※本稿は、東大カルペ・ディエム『東大大全』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。

勉強する少年
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東大入試は好奇心がないと突破不可能

みなさんは日常生活で「なぜ?」と疑問を感じる頻度は高いでしょうか?

実は、東大の入試問題はある程度の基礎学力を前提としていますが、「たくさん物事を覚えているかどうか」を問う問題をほとんど出しません。多くの教科で出題されるのは「なぜ?」という疑問についての問いです。

・なぜシャッター商店街が増えているのか?
・なぜ世界大戦は甚大な被害が発生したのか?
・なぜ長野県と茨城県はレタスが多く獲れるのか? その違いは何なのか?

これはすべて実際に出題された東大の入試問題です。

こうした、勉強だけでなく日常生活で見かけるニュースや新聞に書いてあることに対して、「なぜ?」「どうして?」という疑問や理由を問う問題が多く出題されているのです。

「なぜ?」と問い、その問題に学生はいかに答えを出すのか。そこで東大に求められる能力は「自ら問いを作り、その答えを探す能力」です。5W1Hのなかでも「WHY」を思考する能力が必要とされるわけです。

つまり、東大は好奇心がないと突破不可能な試験だといえます。

個人的に共通テストもこの考え方を問う問題形式が増えているように思います。これからはさらに「世の中がなぜこんな仕組みになっているのか」を考えたことがあるかどうかが問われる試験になるのではないでしょうか。

東大生は日常生活の疑問を放置せずに調べて解決している

東大生同士で集まって話していると、かなりの確率で「なぜ?」の会話が生まれます。

街を歩いていても「なぜこんなところに駐車場があるんだろう?」「なぜこのお店は、この時期に期間限定商品を出すんだろう?」と、疑問に立脚した問いをテーマに会話をすることが非常に多くあります。

そしてそれらの問いに対して彼らは「どうでもいいか」「分からない」など思考をやめることなく、仮説を立てたり、時間があれば調べたりして、疑問を解決しているのです。