投資をするなら、日本株と米国株のどちらがいいのか。『オートモードで月に18.5万円が入ってくる「高配当」株投資』(KADOKAWA)の著者で、現役サラリーマン投資家の長期株式投資さんは「日本株は米国株より課税率が低い。ブームに煽られて安易に米国株に手を出すのはやめたほうがいい」という――。
ミニチュアの日章旗と星条旗を持つビジネスマン
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日本株に投資を続ける5つの理由

ここ数年、好調が続いている米国株式市場へ投資する個人投資家が増えてきています。

私もブログやツイッターで「なぜ米国株へ投資をしないのですか」という質問をよくいただきます。私が、その投資先のほとんどを日本株としている理由が5つあります。

1.日本株の方が税制上有利となっている。
2.日本株の方が企業価値の観点から相対的に安く買える。
3.日本株の中にも、世界屈指の国際優良企業は存在し、選択肢は豊富にある。
4.グローバルに事業を展開している日本の国際優良企業へ投資することは、国際分散投資と同義であるという認識を持っている。
5.株主優待制度は個人投資家にとって圧倒的に有利な条件で投資できるため、これを活用しない手はないという認識を持っている。

ここで、1の「税制」について深く掘り下げていきましょう。

課税率が低い…日本株が米国株より有利である理由

株式の売却益や配当金には、税が課されます。日本株については、売却益、配当金ともに20%が課税されます。

米国株では、売却益は日本株と同様に20%となりますが、配当は現地でも源泉徴収されるのです。具体的に考えてみます。仮に100円の配当金があるとしましょう。

日本株なら、80円が収入となります。一方、米国株の場合、まず米国で10%が源泉徴収されて90円となります。