Boyも注意が必要

boyは主に18歳以下の少年を意味する普通の名詞ですが、かつては年齢に関係なく、黒人男性に呼びかける際の見下した呼び名であったため、黒人男性に対しては年齢に関係なく注意して使わなければならないとされています。「APスタイルブック」では、黒人男性について使う場合はできれば年齢を明記するか、あるいはyouth, child, teenなどを使うのがよいとしています。

ちびくろサンボ』(The Story of Little Black Sambo)という本に出てくるSamboは黒人の蔑称です。またUncle Tomも、アメリカの作家H.B.Stowe作の小説『アンクル・トムの小屋』(Uncle Tom’s Cabin)に出てくる黒人奴隷の名から「白人に対して屈従的な黒人」の意味で軽蔑的に使われます。

plantation(大農園)といった語も奴隷制度のことを思い起こさせるので、ブランド名などには避ける傾向にあります。

Christmas partyもholiday partyに

会話において避けたほうがいい3つの話題は「政治」「セックス」「宗教」などと一般的に言われています。

杉田敏『英語の新常識』(インターナショナル新書)
杉田敏『英語の新常識』(インターナショナル新書)

しかし2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを境に、Christmasに対する意識が一変してしまいました。この語があたかも「タブー」のように扱われ、クリスマスをキリスト教徒の祭典ではなく、異なった信条や人種の人たちも祝うことのできる「年末の非宗教的行事」「年末の一大イベント」ととらえる傾向が生まれたのです。

アメリカのカードショップに入れば、Merry Christmasと書かれた定番のクリスマスカードも売られてはいますが、Season’s GreetingsやHappy Holidaysなどと書かれたholiday greeting cardが大半になっています。

クリスマスツリーに関しても、空港など公共の場所に設置するのは憲法違反であると唱える人たちが訴訟を起こしたりして、物議を醸しました。

最近のアメリカでは、クリスマス前の街の雰囲気が90年代とはまったく違っています。かつてクリスマスといえば、家々にクリスマスツリーが飾られ、デパートのショーウィンドウにはイエス・キリストの廐(うまや)での誕生のシーンなどが人形で再現され、それらを見て回るのも楽しみだったのですが、こうしたキリスト教的なシンボルの影が薄くなり、あまり宗教色を感じさせない飾りが増えてきました。

クリスマスはキリスト教徒だけのものではなく、年末にはユダヤ教徒もイスラム教徒も黒人もその他の人種も祝えるようなものに、という流れが定着しつつあるようです。

年末恒例の Christmas partyもholiday partyとかyearend partyと呼ぶようになりました。

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