第10条「株価はどのように動いたか」

最終の第10条にあたるのが、株価がどのように動いたかです。決算結果がよかったとしても必ずしも株価が上昇するとは限りません。○を的中、×を外れとした場合、パターンはざっくり次の4通りになります。

 はっしゃん『株で資産3.6億円を築いたサラリーマン投資家が教える決算書「3分速読」からの“10倍株”の探し方』(KADOKAWA)
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○業績予想 ○株価予想 最もよい

どちらも的中した場合が最もよいです。この勝ちパターンを高確率で再現できるように勝因を分析して、次につなげましょう。

○業績予想 ×株価予想 その次によい

株価予想だけ外れた場合は、なぜ市場評価が業績と連動していないのか、よく調べて考えてみましょう。

×業績予想 ×株価予想 よくないが反省すれば次につながる

どちらも外れた場合ですが、実はプロや中・上級レベルの投資家でも、企業経営者であっても普通にあることですから、恥じることはありません。失敗の要因を分析して、同じ失敗を繰り返さないように改善して次につなげましょう。

×業績予想 ○株価予想 運がよかっただけ

4つの組み合わせの中で、最も注意が必要なのが、業績予想だけ外れた「運がよかっただけ」というパターンです。一時的に資産を増やせても、投資スキルの向上をともなっていないと、いつか負けます。しかも、そのときに勘違いしてとったリスクに応じた負け方をしてしまいます。勝って慢心するのではなく「兜の緒を締めよ」ということです。

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