どうすれば株式投資で儲けられるのか。株式投資で3億円超の資産を築いたはっしゃんさんは「成長株を見きわめるには、決算書を読めばいい。ポイントを押さえれば1銘柄3分でジャッジできる」という――。(第2回/全3回)
※本稿は、はっしゃん『株で資産3.6億円を築いたサラリーマン投資家が教える決算書「3分速読」からの“10倍株”の探し方』(KADOKAWA)の一部を再構成したものです。
第6条「四季報予想と比べてどうか」
(第1回より続く)
前回(第1~5条まで)は、基礎編として決算短信1ページ目に記載されている数字の読み方を中心に見てきました。第6条からは応用編として、決算短信と関連して把握しておくべき情報を紹介します。
第5条で紹介した会社予想は保守的なことや楽観的なことも多いので、セカンドオピニオンとして他の予想もチェックすると参考になります。その代表が毎年4回発行される東洋経済新報社の『会社四季報』の二期予想です。
問題となるのは会社予想と四季報予想が違う場合ですが、四季報発売前後には織り込まれるため、株価にも影響を与えます。
ただし、必ずしも四季報の業績予想が当たるとは限らず、決算では逆の結果が出ることも少なくありません。どちらに転ぶか、自分で考えて判断することが大切です。
私の経験則では、自分が詳しく調べた銘柄ほど四季報予想より自分自身の予想が正しいことが多くなります。ただし、結果的に自分の予想が正しかった場合でも四季報予想が出ることで株価は(一時的にせよ)その方向へと動きます。
このように、四季報予想は株価にも影響を与えるため、発売時には多くの個人投資家がチェックする情報です。しかし、長期指向の成長株投資にとっては、決算短信ほど重要度が高いわけではありません。