「顧客に満足してもらうこと」がファーストコールを獲得するポイント
リナビスのサービスは、こうしたタワマン住民の不の感情にぴったりとはまる特徴を二つ並べることで、他にはないポジショニングを実現し、ファーストコールを受ける立ち位置を確立しているのです。
リナビスはメディアでもよく取り上げられます。『カンブリア宮殿』(テレビ東京系)や様々な情報番組にも露出しています。これも、「おせっかい」というわかりやすいキーワードがあることで、メディアが取り上げやすいのだと考えられます。
露出が増え、検索する人が増え、利用する人が増え、口コミが増え……という好循環を生み出していますが、その起点となっているのは、「最長12カ月保管が可能」と「おせっかい」という二つのシンプルな特徴です。そして、繰り返し同じメッセージを発信する。このことが、ファーストコールの獲得につながっています。
もちろん、競合が追随してくるのも事実です。新規客獲得の争いは、サービスが有名になればなるほど過激になります。
したがって、ファーストコールを獲得するための最大のポイントは、顧客を獲得したあと、その顧客に満足してもらうこと。満足した顧客は、他の選択肢と比較するコストを負担するぐらいなら、確実性が高く、既に満足を得たことがあるサービスや商品を選ぶでしょう。
その顧客はファーストコールの担い手になり、その数が増えれば増えるほど、「戦わずして勝つ」を実現できる戦略的な企業になっていきます。