私はこの動画を見ながら「ダイアナ元妃」のことを思い出していた。

ダイアナと結婚したチャールズ皇太子はカミラという年上の人妻と親密な関係にあった(後に2人は結婚)。多くのノンフィクションで描かれているように、ダイアナは表面だけの妃という立場に悩み、彼女自身も不倫に走り、離婚に至ってしまった。

離婚後一般人になったダイアナは多くの男性と付き合っていたが、1997年8月31日深夜、昼夜を分かたずダイアナを追い回していたパパラッチといわれるフリーのカメラマンたちが、ダイアナと男性たちが乗った車を追いかけ、それを振り切ろうとしてトンネルの柱に衝突し、ダイアナたちは亡くなってしまったのである。

パパラッチに四六時中追いかけられた末の悲劇

事件当時私は、週刊現代の編集長だった。

凄惨な事故現場を撮影したパパラッチが、世界中のメディアに写真を売り込むのではないかといわれた。

朝日新聞をはじめとする大新聞は、そのような写真を週刊誌は買って載せるべきではないという論調を張ったが、私は、載せるか載せないかは個々のメディアの責任者が決めるべきだと反論した。

だが、私が知る限り、当時、パパラッチから写真の売り込みもなかったし、日本の雑誌で事故の現場写真を載せたところは一誌もなかった。

後年、事故は運転手のスピードの出し過ぎによるものだったといわれているが、四六時中パパラッチされていることで、ダイアナも周囲の人間も神経が過敏になっていたために起きた悲劇だったのだろう。

住居の前にはすでに複数の車と大型カメラが

週刊新潮(12月3日号)は、彼の地は在ニューヨーク日本総領事館のホームページによれば、昨年6月以降、凶悪犯罪が急増していて、2020年に起きた市内の殺人事件は前年比で44.8%増、拳銃事件はほぼ倍増していると報じている。

さらにコロナ禍でアジア人を標的にしたヘイトクライム(憎悪犯罪)も多発している。セキュリティはどうするのか。

小室圭さんが来年2月の司法試験に失敗すれば、小室夫妻の行く手に黄色信号が点滅しかねない。元皇族として相応ふさわしい生活など夢のまた夢になる。

元秋篠宮眞子さまが小室眞子さんになって、ニューヨークという国際都市で暮らし始めたら、日本のメディアばかりではなく、欧米のメディアも2人を追いかけ始めた。

あっという間に住んでいるマンションは特定され、住居の前には、「すでに複数の車が道端に停まり、望遠レンズのついた大型カメラを抱えて待機している。こうしたパパラッチのほか、ニュースを見てやって来たと見られる日本人らしき通行人が、1時間に2~3人ほど、スマホで玄関を撮影して去っていく」(週刊新潮)そうだ。