2020年(1~12月)、プレジデントオンラインで反響の大きかった記事ベスト5をお届けします。健康部門の第4位は——。(初公開日:2020年11月19日)
体によさそうな健康習慣も、気を付けないとネガティブな影響を及ぼす場合がある。分子整合栄養学に詳しい佐藤智春氏は、「たとえば、朝食でスムージーや野菜ジュースを飲むと、胃腸を冷やして体調不良を招くことがある」という――。
※本稿は、佐藤智春『その不調、栄養不足が原因です』(主婦の友社)の一部を再編集したものです。
朝食の目的は体温を上げること
最近、朝ごはんがわりにスムージー、または時間がなくて野菜ジュースだけという人がいるようです。もし栄養を補うためにと思っているなら、メリットだけでなく、デメリットもあることを知っておきましょう。
メリットは、空腹の状態よりは活動のためのエネルギーが多少はとれること。デメリットは、①野菜や果物が中心だと、朝の体温を上げるために必要なたんぱく質が不足し、②かまないため、食物繊維や糖質が冷えた状態で胃腸に届くこと。そうなると、かえって体調不良を招くことがあるのです。
朝食の目的は体温を上げ、活動するための栄養をとることです。だから、一日の活動スイッチをオンにするために、たんぱく質を追加しましょう。スムージーは、バナナと卵を入れたバナナセーキにかえ、野菜ジュースはあたためて、卵を落としてホットスープに(または、ゆで卵を食べてもOK)。どちらも、ゆっくりかみます。朝、バナナや卵に含まれるトリプトファンをとると、ハッピーホルモンのセロトニンがつくられ、元気な一日を過ごせます。