「いつも忙しい」と言い続けることが価値になる

例えば、商談や打ち合わせで相手に気を遣ってか、「僕は今日、何時まででも大丈夫ですよ」という人がいます。その気遣いは素晴らしいのですが、無駄に話し合いの時間が延びるだけであまり建設的な効果はありません。

それよりも「○時から次がありまして……」といったほうが、「それなら時間までに終わらせよう」と効率的に話し合いが行われますし、「ほかにもいろいろ仕事をしている人なんだな」という印象を残すことができます。

顧客が会社員であれば、個人事業でバリバリ働いている人に憧れと敬意を持ってくれる人も意外と多く、それだけで信頼感につながります。

ブログで日々の仕事について書いていったほうがいいのも、「仕事がたくさんあって、いつも忙しい」ことを印象づけるためです。

「仕事がたくさんある」→「売れっ子」→「売れっ子はいい仕事をしてくれる」→「相応のギャラを払うべきだろう」と、仕事に対する期待や信頼に加え、あなたの仕事の価格にもいい影響を与えてくれるでしょう。

野呂エイシロウ『副業は、自己PRがすべて。』(プレジデント社)
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「今日は商談が2件しかなくて」では暇そうですが、「さっきまで商談が2件続けてあって」というとバリバリ働いている印象を与えることができます。こうした、「売れている自分」を演出する言葉の言い換えを習慣化してください。

逆に、「いつでも呼んでいただければすぐ伺います!」とか、「なにか仕事はありませんか?」といった「売れていない宣言」は厳禁です。仕事がないのは実力がないことの証拠ですから、わざわざ信頼性の低い人に仕事を依頼しませんし、振るとすれば安い仕事だけです。

向こうから、「ぜひお願いしたい」といわせる努力をしてください。

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