週刊新潮の攻撃は次の号でも続いた。
母親の紀子さんはお茶の水大の人間発達教育科学研究所の特別招聘研究員をしているが、その研究テーマは「メディアなどの養育環境が子どもに及ぼす影響」(新潮)で、「研究対象とすべきが娘の眞子さまだったとは、何たる皮肉でしょう」(宮内庁関係者)と報じている。
「佳代さんを刑事告発」しかし、よくよく見ると…
秋山医師は加地皇嗣職大夫の会見に同席して、眞子さんは特定の文字を見ると、実際には関係ない内容であっても恐怖感を再体験することがあると語ったが、週刊新潮によれば、その特定の言葉とは「税金泥棒」だというのである。
皇太子妃時代の雅子さんが体調不良で苦しんでいた2013年、東京駅で居合わせた市民から同様の言葉を投げかけられたことがあったそうだ。尊敬する身近な人への心ない国民の声や、今回の結婚騒動の中で、反対する国民の心の中に、同じような批判が少なからずあることを、眞子さんは敏感に受け止め、それがトラウマになったのかもしれない。
女性セブン(10月28日号)は、小室圭の母親・佳代が不正受給で「刑事事件への暗転」と報じている。
「巨悪は眠らせない」という伊藤栄樹元検事総長の言葉まで引用して、佳代が東京地検に刑事告発され、詐欺罪で逮捕されるかのような書き方である。
たしかに告発状が出されたのは事実のようだ。これを出したのはジャーナリストで、1つは遺族年金不正受給疑惑、2つ目は、傷病手当をもらいながら、知人の店で働いていた保険金詐欺疑惑があるというのである。
だが、結論をいえば、この告発は東京地検特捜部から3日後に「返戻」、つまり突っ返されていたのだ。
新潮もこの件を記事にしているが、差し戻されたことを書いていないのはどうしてなのだろう。
“悪意”の嵐の中で臨む会見はどのようなものになるか
このように“悪意”があると思わざるを得ない報道の嵐の中で記者会見が開かれる。
私は、眞子さんは美智子皇后(当時)が週刊誌からバッシングを受けたときに公表した言葉を引用して、メディアに自省を促すのではないかと、勝手に想像している。
「批判の許されない社会であってはなりませんが、事実に基づかない批判が、繰り返し許される社会であって欲しくはありません」
小室圭にとってもこの会見は、眞子さんの夫として、人間として、弁護士としてやっていけるかどうかの大きな試金石になるはずだ。
眞子さんは小室圭に、この会見について、こういっているのかもしれない。「私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択」だと。
(文中敬称略)