列車ダイヤ再現という鉄道ファンの遊び方
さらにマニアックな遊び方として、列車のすれ違いや追い越しの推理もある。新幹線こだまで、隣の駅までの所要時間が他のこだまより長く見えるときがある。これは発車時刻のみ表示しているからで、実際の所要時間は変わらず、停車時間が長い。この駅でのぞみに追い越される。単線のローカル線も同様で、上りと下りの停車時間が重なっていれば、その駅で行き違いが行われる。
こうした列車の動きは、時刻表をめくるだけではなく、図示するとわかりやすい。タテ軸を時刻、ヨコ軸を駅としてナナメの線で列車を表すと、すれ違いも、追い越しもひと目でわかる。
もともと列車の運行計画はこのようなダイヤグラムで描かれており、それを数字に翻訳して時刻表ができている。それを逆に再現するわけだ。こういう遊びをするためのツールがフリーウェアとして公開されている。
ステイホーム期間は時刻表の謎と向き合い、列車の乗り継ぎルートをたどって空想旅行を楽しんだ。しかし、時刻表と向き合うと乗りに行きたくなってしまう。月刊時刻表の巻頭におトクなフリーきっぷの紹介ページもある。これも乗り換え検索では出てこない。
アフターコロナの楽しみは、時刻表の謎を確かめに行く旅だ。