世界の潮流に、日本はかなり遅れている

日本では危険防止という大前提から、男子と女子は異なるチームでプレーすることが当然という認識がある。野球もバレーボールやバスケットのようになればいいというわけだ。しかし、もはやそれが正しいのかという論点もあるだろう。

先に行われた東京オリンピックは国際オリンピック委員会の改革案である「オリンピックアジェンダ2020」によって、男女平等が推進されることになった。そもそものオリンピック憲章が「いかなる差別もしない」が基本原則であるからだ。

今やスポーツ界のジェンダーイクオリティ(男女平等)は当たり前のこと。不平等は即座に改めなければならないのが世界の潮流である。となれば、男女が一緒にプレーをしても良いことになる。練習も試合も混合で行い、金メダルを争ってもよいことになる。

こうしたスポーツ界の潮流から、日本はかなり遅れていると言ってもいいだろう。仕事においても男女不平等はまだまだあるし、それはスポーツ界でも同様であり、高野連の高校野球はその最たるものだと言ってもいい。しかし、それもオリンピックアジェンダでの男女平等推進によって徐々に変わっていくだろう。

そうであれば、今や女子が公式試合に出場してもいいかいけないかは、あくまで本人の力量次第、監督が決めるべきことだと私は思う。女子選手の野球を愛する気持ちは男子以上のものがある。監督も部員も勝利できるのなら、女子にも出場の機会を大いに与えるべきだと思うのだが、いかがだろう。

【関連記事】
肌露出多めのユニフォームは是か非か「女性陸上アスリート」赤外線盗撮の卑劣手口
「夏の甲子園」朝日新聞の1億円支援のお願いが"ガン無視"されている納得の理由
「『小公女』のセーラにあってシンデレラにはない」人生で大切なたった一つのこと
「ネタ探しで会う大半の男に口説かれる」華やかなスクープの裏にある女性記者たちの苦悩
「一生結婚しないから女同士で暮らしたい」結婚を敬遠する若い女性が増えた理由