同じ人との面談を何回も行うことで、最初は萎縮していて全然話してくれなくても、「この人には何を言っても大丈夫」「この人との時間は非常に有益なもの」と感じてもらえれば、自然と「今日はこういう話をしたいのですが」と言ってくれるようになります。
面談は上司の力量が問われている
結果的には7割の発言量を得られる面談になりますので、このトークスクリプトはぜひポイントとして押さえください。アイスブレイクとしては、左のところで5つの質問を投げかけながら、ポジティブな内容にしていきます。
そして、話を引き出す上でも「こうしたほうがいいよ」や「今日はこういう話をしようか」という投げかけではなく「何かしたいことや話したいことはある?」「僕はこういうことを話したいと思っているんだけど、どう?」と、最後の意思決定は相手に委ねるようにすることが大事です。
その上で、課題を見つけていくための全体像の把握、そして適宜適切な答えを出してあげる。それも「こうしろ」と言うのではなく「こうしたほうがいいと思うんだけど、どう?」という言い方で、「自分で決めた」と思ってもらえるように誘導します。
そうすると、「自分で決めたんだったら責任をもってやろうか」といったことも言いやすいので、社員の自主性をうまく促していきます。
7割話してもらうことが大事とお伝えしましたが、7割話してもらう面談を通じて、社員の主体性や自主性をより促進させていくのが本質的な目的です。
最後に、アナログなことですが、まずは現状把握から。上司と部下、それぞれが話した時間を計測してみてください。
誰でも今日から始められることかと思います。1時間の中で大体自分が話している内容と時間を測って、5対5ぐらいだったらもう少し減らさないといけませんし、逆に、自分が7割、8割ぐらい喋っていて、向こうに2、3割しか話してもらえてないようであれば、改善していただく必要があります。
ぜひチャレンジしていただければと思います。
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