部下の本音を引き出す10のポイント

その上で、本音を引き出す対話術の10個のポイントをお伝えします。面談終了後に振り返って、出来たことと出来なかったことをしっかり把握し、改善していきます。この繰り返しがいい面談につながります。

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まず、①から。いきなり本題に入らないのが1つのポイントです。

部下からすると、上司との面談は一定の緊張感があるもの。その状況下で、いきなり本題に入って「最近の仕事ぶりはどうなんだ?」や、「何か悩んでることあるか?」と聞いても、本質的な答えや本音は出てきづらいものです。

1時間の面談であれば、5分から7分ぐらいはアイスブレイクでたわいのない話から入っていただくのが大事です。

また、ここでも1つポイントがあります。言い方はよくないと思いますが、意図がわからない雑談や無駄話を極端に嫌い、アイスブレイクを「そんなこと話す意味ありますか」と言うような世代もいますから、無駄話ではないと意図を伝えてあげるようにしましょう。

質問には「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」があります。簡単に言えば、イエス、ノーや、AorBで答えられない質問がオープンクエスチョン、AorBやYESorNOであえて答えられるのがクローズドクエスチョンです。

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クローズドクエスチョンのメリットは結論をすぐに出してもらえることです。しかし、面談とは速やかに結論を出してもらうような場ではありません。

「最近どう思っているの?」「どんなことをやってみたいの?」など、向こうの発言量が多くなるような質問をするほうが、話させる面談という意図に合致します。

聞いていると、「なんだこの話は」と思うことがたくさん出てきますが、話の内容ではなく、多く発言させることを1つの着眼点としてください。

「聞いてくれている」という実感が部下の発言量を増やす

3つ目が反復です。「相槌を打つこと」だと研修で学んだことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、話を聞いて「そうだね、では次に」と言うくらいの相槌では「聞いてくれていない」印象を与えて逆効果です。

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一番簡単なのは、本人が言ったことをそのまま反復して返すことです。「こういうことをやりました」という話に対して、「そうなんだ。今日こういうことやったんだね、すごいね」と、そのまま返すだけでも、「聞いてくれている」という印象が残りやすいものです。