62歳の未亡人、継続雇用で勤務中
F子さんPLOFILE
62歳・2年前に夫が急死し未亡人。定年後、継続雇用で働いている。息子も独立し、ローンを完済した家で一人暮らし。預貯金は3000万円。
62歳・2年前に夫が急死し未亡人。定年後、継続雇用で働いている。息子も独立し、ローンを完済した家で一人暮らし。預貯金は3000万円。
年金受取を70歳に繰り下げて老後にさらに余裕を
短大卒業後、同じ会社で60歳定年まで働き、現在も継続雇用で働き続けるF子さん。自営業だったご主人が亡くなり、遺産もあり、老後資金としては安心できる額です。さらに増やすためには、老齢基礎年金の受取り時期の繰り下げを。70歳に繰り下げた場合、老齢基礎年金は78万900円×142%となり、110万8900円に増額されます。
F子さんには退職金などで貯蓄があるので、無駄使いをしない限り、5年繰り下げても十分生活ができます。ただ65歳以降は、家のリフォームや介護費用、終のすみかについても考えていかなくてはいけない時期。思わぬ出費も増えてきます。子どもがいても、金銭面では頼らない覚悟でいたほうがベスト。そのためには収支をしっかり管理すること。また夫の遺産や自分の退職金はすぐに使ってしまわないように、定期預金や個人向け国債にしておくなど、お金の管理をきちんとしておくことが必要です。
その上でさらに老後資金を増やしていけると安心です。健康で元気なうちは再雇用で65歳まで働いた後も、パートやアルバイトなどで、少しでも働き続けるのもよいでしょう。社会と接点を持ち続けることは、シニア世代にとっても大切なことです。