信頼できるソースを見分ける方法

たとえばですが、正しい情報を調べたいのであれば、ドメインが「ac.jp」に掲載されているものは間違っている確率が低いです。このドメインは、大学などの高等教育機関や学校法人のホームページを意味しています。

こういう感じで、「どこの誰が発信をしているのか」で、それぞれのソースの信頼性について個別に判断することが大事だと思います。

よくわからない個人がつくっているサイトなどであれば、そこに載っている情報は基本、「怪しいな」と注意して見たほうがいいと思いますが、名の知れている出版社の本に書いてあることだったり、官公庁や大学、公の研究機関などが発信していたりする情報であれば、「真実である可能性は高いな」と予測できる。

こういった具合です。

信頼性の話からはちょっとズレますが、何がなんでも「活字」で情報を取り入れるのがベストかというと、それはちょっと微妙です。もちろん、活字を読むのはいいことだと思いますし、本を読むのが大好きですという人はどんどん読むといいと思うのですが、活字にこだわりすぎるのはちょっと時代遅れだと思います。

どんな情報をどのように把握したいかによっては、活字よりも映像のほうがわかりやすい場合もあります。

たとえば、「相対性理論」を理解しようというとき、活字で解説しているものから読み解いていくのはかなりハードルが高いです。

文章で読むよりも、アニメーションや図解されたものを見たほうが、パッと感覚的にイメージを把握できたりする場合があるということも忘れないでください。

ニュースは英語圏サイトを読んだほうがいい

情報収集は特定の媒体に限定せず、広くいろいろな方向から集めたほうが、結果的に正しい情報にアクセスできる割合は増えると思います。

だから、僕は「ニューヨーク・タイムズ」などメディアごとのアプリは使いません。

特定の新聞社のサイトを見るよりは、スマホだったらアイフォンやアンドロイドのOSがセレクトしているニュースを見たりしています(アイフォンだとホーム画面の左へスライドしたところに出てきます)。

「グノシー」などのニュースアプリも、入ってくる情報が日本のニュースばかりになるので使いません。もちろん日本語のサイトも見ますが、英語圏やフランス語圏のサイトを見るようにしています。

オンラインニュースのウェブサイト
写真=iStock.com/labsas
※写真はイメージです

日本で言われていることが、英語圏だと全然違う話になっていることは、けっこうあります。

実際、日本国内のことは日本で決めますが、世界で起きている物事は日本以外の国にいる人たちによって決まっていくことが大半です。みなさんが想像している以上に、日本という国が世界に及ぼす影響力というのは小さいのです。