「ストライプを利用している」と思わせない仕組み

「カードのローマ字を打ち込むのが面倒」。このような理由から、せっかく目の前に買いたい商品があるのに、決済が手間なために購入を諦めてしまう。いわゆる離脱者も、ストライプを使えば防ぐことができます。

離脱者を防ぐという点で、ストライプがペイパルと比べ優れている点がもう一つあります。ストライプを利用しているとの感覚や意識を与えないことです。ペイパルのスキームは、決済でペイパルを選択した時点で、ペイパルのプラットフォームに飛びます。

何度かペイパルを利用している人であれば不安はないですが、初めてペイパルを利用する人にとっては、アカウントを作ることの面倒さから、購入をやめてしまうケースがあるからです。

一方、ストライプは縁の下の力持ちです。カメラによるクレジットカードのスキャニングでも、別サイトに飛んだり、ストライプの文字やブランドロゴが出てくることはありません。あくまでいま利用している目の前のECサイトのプラットフォーム上で、決済できる仕組みです。

決済システムを導入する手間も少ない

さらにストライプのサービスが素晴らしいのは、決済システムを導入する手間が、ペイパルに比べはるかに楽な点です。わずか数行のコードを、ストライプの決済を導入するサイトに加えるだけでよいからです。

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自社のホームページにクレジットカード決済を入れたいと思った場合、ペイパルであれば、ペイパル専用のアカウントを作り、ソースコードを取って貼りつけるなど、それなりの手間と時間、プログラミング知識が必要でした。しかし、ストライプであれば楽になるのです。そのため特に、プログラミングに疎い人にとっても導入しやすいサービスと言えるでしょう。

決済手数料においてもペイパルより安く設定していることや、スマホでの決済へのいち早い対応もあり、設立からまだ10年ですが、ここ数年急激に成長。アメリカではもちろん、今や世界中にサービスを広げています。

正確には、グローバルでビジネスを展開している大手顧客を持つことで、世界中にそのサービスが広がっています。利用企業の顔ぶれも豪華です。ツイッター、簡便にホームページを構築できるサービスを提供するカナダのショッピファイ、ズーム、配車サービスのリフトやグラブなどです。中国にも進出し、「Alipay(アリペイ)」や「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」などもストライプを利用しています。

日本にも2016年から導入が進んでおり、全日空といった大企業から、DeNAやfreee、といったメガベンチャーなどでの導入が進んでいます。その結果、すでに年間数十兆円規模の決済高を誇り、時価総額もペイパルの約3分の1にまで迫る約10兆円にまで伸びています。

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