入場から会場を出るまで40分

来場者は入り口で4色のクリアファイルを渡され、緑色の人は4階の接種会場へ、赤の人は3階へといったように割り振られる。階上へ行く場合、引率者がグループ分けした数人を引きつれて、エレベーターで上がっていく。高齢の人たちのなかには杖をついたり、車椅子の人もいたりするから階段は使わせないようにしているのだろう。

階上の接種会場に着いたら、受付を兼ねた予診票の確認がある。次に医師が予診をして、その後に看護師、医師がワクチン接種を担当する。接種が済んだら、15分もしくは30分の経過観察をして帰宅する。

わたしの場合、入場してから会場を出るまでにかかった時間は40分だった。うち15分は経過観察の時間。待ち時間があったのは予診票の確認、予診、接種の前、いずれも5分くらいのものだった。

だからといって「遅いじゃないか。自衛隊は何をやってるんだ」と机をたたいて怒ることはしなかった。5分くらいの待ち時間はスマホでゴルフのレッスン動画や町中華のチャーハン調理動画を眺めていればすぐに過ぎてしまう。

自衛隊の大規模接種会場はしっかりと運営されている。

予防接種
写真=iStock.com/Inside Creative House
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免疫は少しずつ形成されていく

同会場で使っているワクチンはモデルナ製だ。各地で21日から始まる職域接種で使うものと同じである。

ファイザー製との大きな違いは1度目と2度目の接種間隔だ。モデルナは4週間、空ける。一方、ファイザーは3週間。いずれも十分な免疫が確認されるのは2回目を接種してから14日、経った後だ。

免疫の形成に関して、接種担当の看護師に尋ねてみた。

「免疫は2週間後に突然、できるのですか? それとも毎日、少しずつ増えていくのですか?」

答え。

「少しずつです」

それを聞いて、少し安心した。接種した翌日あるいは翌々日であっても、少しは免疫は形成されるのだから。

また、1回、接種しただけでも効果は高い。5月29日のロイター電にはこうある。

「米疾病対策センター(CDC)は米ファイザー・独ビオンテック製と米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、1回目の接種から2週間後に感染リスクが80%低減したという調査結果を発表した。さらに、2回目の接種を受けてから2週間後の有効性が90%だったことも示された」