タンパク質不足だと運動で太りやすい体に…
私は方々で指摘しているのですが、ほとんどの日本人がタンパク質の摂取量が不十分です。食べたタンパク質がある分には、その食べたタンパク質を利用してエネルギーへと変換されますが、それが尽きると、今度は体を構成するタンパク質(筋肉など)を使い始めてしまいます。
このため、日本人の多くは、絶食状態で長時間の有酸素運動を行うと、筋肉を分解して、糖(エネルギー)に変換する糖新生が始まってしまうリスクがあります。これが、有酸素運動のデメリットです。
筋肉が減ること自体が健康的ではありませんし、基礎代謝も下がってしまいます。安静にしているだけで使っていたエネルギーも、筋肉が減ることで減少してしまうのです。
つまり、無理に有酸素運動を長時間すると、筋肉が減って基礎代謝が下がり、かえって太りやすい体ができ上がってしまいます。
脂肪が燃える体を作るには「筋トレ」
では、脂肪燃焼しやすい体を作るためには、どんな運動が効果的なのかというと、タンパク質を十分にとったうえで、筋肉トレーニング(筋トレ)をすることです。
筋肉を増やせば、基礎代謝も増え、さらにその他の運動時にもエネルギー消費量が増えて、痩せやすい体となります。
筋トレはジムに通ったり、トレーナーについたりするのが最も有効ですが、さまざまな事情でそれが難しい場合には、自分の体の重さを使った「自重トレーニング」や、ゴムのチューブや腹筋ローラーなど市販の器具を使った筋トレもおすすめです。
また、脚やおしりなど、エネルギー消費量が大きい筋肉を鍛えるのも、代謝アップには有効です。そういう点では、スクワットがよくおすすめされています。
いずれの方法も、間違ったやり方で行うと体を痛めてしまうので、正しいやり方をよく調べてから行ってください。