1年で14キロの減量に成功、脂肪肝も改善した医師・水野雅登氏が、最新医学知識と自身の体験をもとに『1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法』を上梓。さまざまな病気や不快症状の温床にもなる内臓脂肪を効率的に落としつつ、同時に糖尿病や高血圧の改善も期待できる方法をわかりやすく紹介する同書から、そのエッセンスを3回に分けて特別公開する──。(第3回/全3回)

※本稿は水野雅登『1年で14キロ痩せた医師が教える 医学的に内臓脂肪を落とす方法』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。

食事だけで痩せる、糖尿病も劇的改善する

内臓脂肪をためるインスリンの分泌を抑え、内臓脂肪を燃焼する働きを高める食事として、私は「タンパク脂質食」を提唱しています。

この食事法は、私が糖尿病患者さんのために2014年11月に考案したものです。そして、実践者第1号は、私自身でした。

結果、1年で14kg痩せました。基準値ギリギリだったヘモグロビンA1cは完全に正常化し、脂肪肝も改善、体が劇的に軽くなって人生が様変わりしました。

その後、糖尿病患者さんたちの治療に取り入れたところ、肥満のあった患者さんたちもみるみる痩せ、糖尿病も劇的に改善していきました。

なかには100kg超の高度肥満がある患者さんもいました。「脂肪細胞がパンパンに太っていて、その数も多くなっている」という“超痩せにくいタイプ”でしたが、するすると体重を落とし、半年で15kgの減量に成功しました。

高タンパク質食品と筋肉の組成
写真=iStock.com/piotr_malczyk
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タンパク脂質食、すなわち、「肥満ホルモンであるインスリンの分泌を抑える食事」に変えるだけで、いかに速やかに脂肪が減るのかがわかると思います。

食べる優先順位が大切

私がこの食事法を「タンパク脂質食」と名づけたのは、なにより優先順位が大切だからです。食べる順番を間違うと、本来は体に良いはずのものでも体調不良を起こすことがあるのです。

そのため、タンパク脂質食は「タンパク質を最優先!」という意味を込めて「タンパク質」を頭にもってきました。

また、ガマンすることよりも、より積極的にとるべきものを言葉で表すことは、食事改善の成功可能性を高めることにもつながります。というのも、流行の「糖質オフ」だと、どうしても大好きな「糖質」という言葉に意識を引っ張られてしまい、かえって渇望感をあおられてしまうからです。

タンパク脂質食では、ガマンを強いる雰囲気を避けて、積極的にどんどんとってほしい「タンパク質」と「脂質」をそのまま表すことにしました。人は、ガマンを強いられるよりも、「どんどんやっていいよ!」というメッセージのほうが受け入れやすいと考えたのです。