「成功者のマネをするのをやめましょう」

本屋さんに行くと、創業したばかりの会社をどんどん大きくしている社長の本とか、短時間ですごいフォロワーを獲得して月収4ケタ万円になったような人の本がところ狭しと並んでいますよね。本だけじゃなくて、ネット上にもそういうすごい人たちの話がたくさんあります。

ひろゆき『ラクしてうまくいく生き方』(きずな出版)
ひろゆき『ラクしてうまくいく生き方』(きずな出版)

そういう本や情報をエンターテイメントの一環として楽しむのは別にいいと思うのですが、そういう“成功者”の発言を真に受けて、「自分はまだまだだ、もっとがんばらなきゃ」と考えるのは、どうなのかなと思います。

まず大前提として、この本に興味を持ってここまで読んでいる人は、そういう社会的な成功者とは根本的に異なる「凡人」である可能性が非常に高いです。社会で注目されるような人って、「俺が社会を変える」くらいのすごく高い志を持っていたりして、そのためだったらプライベートも犠牲にできるような人たちなんですよ。

その時点ですでに普通の人(凡人)ではないってことです。凡人がそういう人たちのマネをしても、うまくいく可能性は低い。だから、安易にマネしないほうがいいんです。

凡人は「社会を変えよう」とか「人生でなにかを成し遂げよう」みたいなことを考える必要はありません。そういうことは、それができる人たちに任せて、「毎日なにごともなく、ごくふつうに楽しく飯が食える」というのを目指せばそれでOKだと思いますよ。それがたぶん幸せってやつです。

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