お金の使い方の変化は、「人生の変化」そのもの

僕が社長をやっている会社、レオス・キャピタルワークスでは、働き方のルールを原則在宅勤務に変えて、僕自身もオフィスに行かずに自宅で仕事をする日々に。これは大きな大きな変化でした。

そして、気づいたのです。これまでの生活はすべて「東京にあるオフィスで毎日働き、東京に暮らす」という一つの“型”を前提にしていたんだと。その型の中での幸せの最大化を目指していたのだと。

型はたった一つじゃない。いろんな選択肢があっていい。

そう考えた結果、暮らしの拠点を自然豊かで明るいエネルギーが溢れる場所へと移してみようという新しいアイディアが浮かんだのです。

引っ越しをした後には、新たな家族として犬を2匹迎えました。名前は「だんご」と「おもち」です。愛くるしい2匹は、家族に笑いと安らぎをもたらしてくれました。

新しい町に引っ越したり、住まいに合わせて家具をそろえたりするのには、結構なお金がかかります。でも、僕は積極的な自分の意思として「新しい暮らしのデザイン」にお金を使おうと決めたのです。

そして、この新しい暮らしの目的はやはり、「家族や仲間とのつながりを深めたい」というものでした。

在宅勤務で家にいる時間が激増したので、日常の中の楽しみとして「食」にもお金をかけるようになりました。

と言っても、野菜は家庭菜園で育て、パンはホームベーカリーマシンで焼くというものなので、年間何百回も会食目的の外食をしていた頃と比べたら、全然お金はかかっていません。

野菜の苗や園芸用の土、肥料にこれほど出費したのも人生で初めてでした。

お金の使い方の変化は、そのまま「人生の変化」なのだと実感しています。