では、従来の節約法だと、必ずやめるようにといわれる「ギャンブル」や「タバコ」をなぜ否定しないのか。それは、お金を貯めるのはマラソンと同じだからです。いきなり全力疾走で、なんでもかんでもやめてしまうとすぐに根をあげて棄権してしまいます。
ですから、「できるところからやる」「楽なことからやる」ことをオススメします。家族に禁止されているパチンコに内緒で1日何万も浪費するくらいなら、家族公認で小遣いの中から堂々と楽しむほうがずっと健全だからです。
しかし、お金がだんだん貯まってくると、自分にとってなにがほんとうに大切なことかがはっきりしてきます。そうなると、ストレスにまかせてダラダラと使っていたような浪費もなくなって、好循環でお金が貯まっていくのです。
見過ごしやすい「専業主婦の小遣い」
専業主婦の相談者で、「私、小遣いなんてないんですよ」という人がけっこういます。でも、よくよく話を聞いてみると、毎月のように美容院に行ったり、友達とランチをしたりと、ダンナさん以上に使っている印象の人もなかにはいます。
そのお金はどこから出ているのでしょうか。生活費からなんですね。
また、独身の会社員は自由に使えるお金がたくさんあるので、小遣いの枠を決めていない人がたくさんいます。でも、お金を貯めたいのなら、まずは小遣いを月いくらまでと決めて、その範囲内でやりくりしてみてください。
月に10万円は好きなことに使っていたという人は、まず小遣いを4万円までと設定します。最初はちょっとつらいかもしれません。ここでのポイントは、給料が下がっても、小遣いは4万円以下に下げないようにすることです。
さらに、1カ月後に4万円以内に収められたら、残った分は翌月の小遣いにくりこししていいことにするのです。
このようにゲーム感覚で楽しめれば確実に貯まります。