新型コロナは4種類のコロナウイルスと同じよう人間界に定着する
新型コロナはSARSやMERSに比べて致死率がかなり低い。これまでの症例分析によると、感染しても8割以上の人が無症状あるいは軽症で治癒することが分かっている。変異株もこの特徴は変わらないとみられる。
新型コロナウイスの性質は4種類の風邪のコロナウイルスに近く、遺伝子的にも類似している。変異を繰り返しながら人間の世界に定着し、最終的には4種類のコロナウイルスと同じような風邪のウイルスになっていくと考えられる。
変異はコロナウイルスのようなRNAウイルスに付きものだ。いたるところでさまざまな変異を繰り返し、環境に適合したタイプが生き残り、適合しないものは死滅している。変異した後に自然淘汰され、より人に感染しやすくなったものが子孫を増やしていく。毒性は、感染しやすくなればなるほど弱まる。病原性が強いままでは人間界に残存しづらいからである。
短期的には不要不急の外出を止め、手洗いやマスク着用の励行を継続
新型コロナの駆逐や封じ込めはもはや不可能だ。ワクチン接種によって発症や重症化は防げるだろうが、感染そのものを防ぐことは難しい。ならばどう対応すればいいのか。
短期的には、ワクチンが行き渡るまで不要不急の外出は避けたい。ワクチンは変異ウイルスにも一定の効果がある。3密(密集、密接、密閉)も回避する。手洗いやマスクの着用も励行する。規則正しい健康的な生活を続けることも大切だ。緊急事態宣言の再々発令も検討するべきだし、特効薬の開発を推し進める必要もある。
感染拡大は食い止めなければいけない。感染爆発が起これば、多くの健康弱者が犠牲になる。感染の山のピークをできる限り低くする必要がある。