「信用できそうな銀行員」が実は危険

——なるほど。具体的に、今、いくらあって、何年後にいくら必要という予測が立てられないと投資も何もないってことなんですね。

【藤原】そうです。将来のライフプランを作り、今ある金融資産を「3つの財布」に分けることで初めて投資を検討できるのです。来年、再来年に使う予定のお金を資産運用に回して元本割れでもしたら目も当てられませんよね。

この「3つの財布」は、必ず毎年確認しないといけません。①の「ゴール資金」からは予定通り学費などを支払ったかどうか。②の「緊急予備資金」は緊急事態が発生しなければそのまま残っているはずです。そして③の「長期資金」の財布からいくら投資に回したか。その投資の結果はどうなっているのか。1年後のそれぞれの残高を確認して次の1年間の予定を立てます。

資金を積み上げる鉄則は「長期+分散」投資+「半年に1度のチェック」です。

自分で自分の現状と予想される未来を把握し、よく理解したうえで投資を検討しないといけません。そのうえで具体的な投資先である金融商品を選ぶのです。信用できそうな銀行員だからといって、何となく投信を買った、保険を買ったなどは絶対ダメです。

瓶に一万円札
写真=iStock.com/Asobinin
※写真はイメージです

——耳の痛い話です。でも銀行の人に勧められると、ついつい「そうなんだぁ」と信じてしまうんですよね。

【藤原】では、次回は、「真に顧客本位の銀行員か否かのチェックポイント」を挙げて、ご説明しましょう。

——よろしくお願いします。

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