「GB350」に込めたホンダの戦略

松田氏率いるヤングマシンのWeb版では、インド市場投入前の段階からハイネスCB350の情報と日本発売の可能性を取り上げてきたが、その度に圧倒的なページビュー数を叩き出していて、読者からの関心も並々ならぬものがあるという。

ハイネスCB350をGB350としてわが国に導入するにあたり、販売数拡大という経営上の判断はもちろんあっただろう。

GB350
画像提供=Honda
インドで販売中の「ハイネスCB350」と異なり、「GB350」には日本人の嗜好に合わせた落ち着いたトーンのカラーが与えられている

だが同時にもうひとつ、バイクのリーディングカンパニーとしてのホンダの責任感も抜きには語れない。

「国内二輪メーカーの中でマーケットの活性化を最も真剣に考えているのがホンダだと、常々私は感じています。トップシェアのメーカーが特徴ある商品を出せば、ユーザーが増え、パーツやアパレル業界もにぎわい、ライバル他社も対抗機種を出してくる。そうやって日本のバイクシーンを盛り上げるため、車両価格が年々高騰する中、誰もが購入できる価格のモデルを提供して市場の裾野を広げたい――というのもGB350発売の大きな理由だと思いますね」(松田氏)

単なるそろばん勘定だけではなく、ホンダの漢気おとこぎも詰まった戦略的ニューモデルが、果たして周囲の予想通り快進撃を見せるのか。GB350の発売日は4月22日だ。

【関連記事】
発売前からバカ売れ「ホンダの新型カブ」にバイク好きが飛びついたワケ
名車「クラウン」があっという間に売れなくなった本当の理由
元トラック運転手が教える「あおり運転」をする人の4大特徴
「お金が貯まらない人の玄関先でよく見かける」1億円貯まる人は絶対に置かない"あるもの"
「仕事やお金を失ってもやめられない」性欲の強さと関係なく発症する"セックス依存症"の怖さ