コロナ禍にも強い「営業チーム」の作り方

最後にご紹介したいのが、第16位の『無敗営業 チーム戦略』。

高橋浩一『無敗営業 チーム戦略』(日経BP)
高橋浩一『無敗営業 チーム戦略』(日経BP)

コロナ禍において、多くの営業担当者はオンライン営業とリアル営業を組み合わせた営業活動をするようになりました。とはいえ、今までの営業スタイルとは勝手が違い、苦労する場面も多いのではないでしょうか。あれこれ悩む前に、まずは本書を手に取っていただければと思います。

本書のテーマは、オンラインとリアルのハイブリッドで仕事をする時代の「強い営業チーム作り」です。コミュニケーションがオンラインにシフトする中で、強い営業チームをいかに作り、維持するべきかが語られます。

特に注目したいのは、「強いチームを作るための4ステップ」です。チームのみんなが信じられる勝ちパターンを作る、活動の実態を「見える化」する、人が育つ仕組みを作る、コミュニケーションのバランスを整える、という4ステップが紹介されています。

勝ちパターンを作るにあたっては、本書で紹介されるハイブリッド営業のノウハウが役に立つでしょう。担当者と二人三脚で営業活動を進めよというアドバイスは、長く営業の仕事をしている方でも、目からウロコが落ちるはずです。

本書からは、営業について考え抜いてきた著者の自信が感じられます。営業チームを率いるマネジャーにとって、これからの営業活動のバイブルともいえる一冊になるでしょう。

今月も、文章術から農業、子育てまで、幅広いジャンルの本がランクインしました。先月第9位だった『本当の自由を手に入れる お金の大学』(両@リベ大学長著、朝日新聞出版)が今月第8位、第14位だった『シン・ニホン』(安宅和人著、NewsPicksパブリッシング)が今月第19位、第3位だった『やめる時間術』(尾石晴(ワーママはる)著、実業之日本社)が第20位と、継続して多くの方に読まれています。来月はどのような本が多く読まれるのか、引き続きチェックしてまいります。

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