音信不通になったと思ったら妻帯者だった
そんなCさんと男性は、結婚の約束をして2人で旅行に行くまでの親密な関係になったが、旅行から帰ってきた後、突然、音信不通になったという。男性と連絡がとれなくなって焦ったCさんは、詳しい知人に依頼して相手の男性の素性をリサーチしたところ、彼がその後も発信し続けているSNSを見つけた。そこにアップされている画像の位置情報や、写り込んでいる背景から、本人らしき人物が判明。ところが、その男性は妻帯者であることも知らされたのだった。
Cさんいわく、「考えてみれば、会話のなかでも不審に思う点はいくつかあった。『料理はできない』といいながら家庭料理を食べている話をしたり、子ども服のブランドに妙に詳しかったり……。もっと慎重に振る舞えばよかった」と、今も後悔しきりだ。
上手につきあっていく意識を身につけたい
もちろん、マッチングアプリを活用して出会い、円満な結婚生活を続けているケースもある。「『出会い』のハードルが低く、気軽にアプローチしやすい」「たとえマッチングしなくても、対面より傷が浅くすむことも多い」「横のつながりが薄いので『なりたい自分』になりやすい」といったマッチングアプリならではのメリットもある。
その反面、デメリットもある。「マッチングアプリの目的に対し、相手と温度差があっても気づきにくい」「横のつながりが薄いので、相手の素性が確実ではないこともある」「いざ結婚となった時、デジタルネイティブ世代ではない親や親戚への理解が得にくい」といった問題もある。
ただ、自分が幸せになるための手段が増えたのは決して悪いことではないのも事実。「Withコロナ」の時代、対面での出会いが限られるようになって、マッチングアプリを活用した恋愛や結婚も増えていくことが予想されるなか、上手に付き合っていく知識と意識をくれぐれも身につけておきたいものだ。