そして今年の3月、テレビのインタビュー番組に2人で出て、冒頭の発言をするのである。
長男のアーチーが生まれる前に、子どもの肌の色への懸念に加えて、「子どもには警護が与えられず、称号も与えられないだろう」といわれたというのだ。
これが事実なら、エリザベス女王を含めた英王室の人種に対する偏見は、メーガン妃にとって許しがたいものだったことは理解できる。たった一人の女性の行動と決断が、1000年以上続いてきた王室を根底から揺さぶっているのである。
翻って、日本の皇室も転機を迎えているように、私は思う。その一つが秋篠宮眞子さんと小室圭の結婚問題であろう。
結婚について「いいと思う」は1.1%しかないが…
これについては、さまざまな雑誌が取り上げているが、今のところ結婚に反対や懐疑的な意見が多い。
中でも、週刊朝日(3/26日号)が、「1万3057人アンケート 眞子さま小室さん『結婚問題』97%以上が『反対』」だと報じた。これでは多くの国民の理解など得られるはずはないと読んでみたが、見出しよりも内容は穏当な意見が多い。
このアンケートはインターネットを通じて行われた。ネットはおおむね、ネガティブな意見が多くなるのはよく知られている。
「この結婚をどう思うか」という質問に、「いいと思う」は何と1.1%しかない。代表的な意見は、「金銭問題や疑惑の数々を何年も放置して、眞子さまを矢面に立たせるなどあり得ない」というものだが、はて、金銭問題以外の疑惑とは何だろう?
また、「小室圭さんは宮内庁が求めた金銭問題の説明を行う必要があるか」という質問には、「ない」が52%で「ある」の48%を超えているのである。
国民に説明するべきは秋篠宮夫妻と眞子さん、この問題は当主で父親である秋篠宮が解決すべきだと、秋篠宮の決断不足、父親としての責任を果たしていないという疑問の声が多いのである。
これを読む限り、賛成反対は拮抗していて、秋篠宮にとっては厳しいアンケート結果になっている。
結婚した2人はどのような夫婦になるのか
このところ、小室圭のほうから眞子さんと別れるといい出すべきだという意見もあるが、文藝春秋(4月号)で歴史学者の小田部雄次がいっているように、「辞退はしにくいでしょう。内親王のラブコールを断わったなんてことになったらそれこそ袋叩きですよ」。眞子さんから別れるといい出さない限り、結婚へと進んでいくことは間違いないようだ。
2人が結婚したら、どのような夫婦になるのか。私は、ヘンリー王子とメーガン妃のケースを見ていて、男女の違いはあるが、小室圭がメーガン妃になるかもしれないと考え始めている。