周囲が明かす「冷たい女」「野心家」という評価

メーガン妃は子どもの頃から、白人と黒人の混血として生まれたことに対する葛藤があったようだ。こんなエピソードが『ヘンリー王子とメーガン妃』のなかにある。

メーガン妃が7歳の頃、クリスマスプレゼントにバービー人形のファミリーセットが欲しいと思っていた。だが、売っているのはすべてが白人家族か、もしくはすべてが黒人家族のもので、彼女の家のような混血の家族のものはなかった。

当日、彼女が父親からもらったのは白人の父、黒人の母、黒人と白人の子どものいるセットだった。父親が2セット買って組み合わせたものだったという。彼女にとって人種差別問題は原点であり、王室で子どもの肌の色についてとやかくいわれたことは、死ぬほど辛いことだったのだろう。

メディアは、彼女の両親が離婚していることや、彼女自身も離婚歴があり、わずか2年足らずで別れたことなどを書き立てたため、当初、英国民の反発は大きかった。

また、メーガンは「冷たい女」だという身内や親友たちの評価が付きまとう。17歳上の異母姉は彼女のことを「薄っぺらな成り上がり者」「野心家」と口を極めて罵倒し、メーガンの暴露本まで執筆していたという。

異母兄も、結婚式の2週間前にヘンリー王子に手紙を送り、「メーガンとの結婚をキャンセルしたほうがいい」という主旨のことを書いたそうだ。

かつては親友だった女性は、「メーガンは人との付き合いをとても計算していて、戦略的でした。ある人が自分の人生に必要ないと思ったら、簡単に切り捨てるんです」と語っている(『ヘンリー王子とメーガン妃』より)。

異例ずくめの王室生活では気苦労も

最初のメーガンの結婚式に出席した友人たちも、その多くは、彼女と口もきかなくなっているという。

カナダ人のシェフと真剣交際していたが、ヘンリーと出会ったメーガンは彼氏をあっさり捨てたといわれているそうだ。

英国紙「デイリー・ミラー」は結婚式のわずか3週間前に、「過去を消すタイプの人物は、今後も同じことをするものだ」と、ヘンリー王子が同じような目に遭わないかと心配する記事を出した。

ヘンリーとメーガンの結婚式も異例ずくめだった。兄のウィリアムたちが行ったウエストミンスター寺院ではなく、セント・ジョージ礼拝堂という小さなところを選んだ。

メーガンは式には母親以外の親族を一人も招待しなかった。ジョージ・クルーニー夫妻やセリーナ・ウィリアムズなど、女優として有名になってから友人になった「有名人」ばかりだったようだ。