週15分の内省で労働時間を8%減らせる

もちろん、無駄をそぎ落とす時短もしています。贅肉を落とすダイエットと同じです。

予定
写真=iStock.com/NicoElNino
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ダイエットをするとき、体重計に乗らない人はいません。クロスリバーでは全員が時間のダイエットをしたいので、毎週15分だけ時間を取って自分たちの行動を内省(リフレクション)しています。そこで成果につながらなかったことを見つけてやめるのです。つまり、「やめることを決める」ための内省です。

この「週15分の内省」はクライアント企業にも適用し、平均8%の労働時間削減となりました。

日本のビジネスパーソンが1週間の稼働時間のうち68%を使っている社内会議・資料作成・メール処理は、振り返らないと成果につながったかどうかがわからないのです。

だから、止まって考える時間を設け、成果につながらないことをやめるのです。

労働時間を少なくすることだけが目的ではありませんから、その後の成果とセットで振り返ることで無駄な贅肉だけがそぎ落とせるのです。

自分が何時間働いているか把握していない人が多すぎる

週休3日・30時間労働を実践すると、いままで自分がやってきたことの「無駄」をさらに削って重要なことに集中しようという意識に変わります。意識を変えてから行動を変えるのではなく、行動を変えることで意識を変えるのが正解です。

自分が週に何時間働いているかを知らないビジネスパーソンがほとんどだと思いますが、それを可視化し、どこまでダイエットできるかという「目標」を決めることが重要です。

まず、自分が週に50時間働いているのなら、それを40時間にすることを目標にする。そして、時間を削減するために、いまやっている仕事のうち、どこを見直せばいいのか、何を減らすべきかを徹底的に検証していく。つまり、「無駄の棚卸し」です

働く時間と成果を測り「無駄の棚卸し」をしたら、健康診断と同じように専門家の意見を聞くのもいいでしょう。

私自身も、国内外のメンターや尊敬する企業経営者やコンサルタントに、私の働き方を見てもらっています。その上で、どこをどのように改善すべきかといった客観的なフードバックを得る機会を定期的に持っています。週休3日を実行しているという自己満足に陥らないために、外部の目を入れているのです。