軌道修正は「週1回」がちょうどいい

[コツ3]週単位で行動の軌道修正をする

とりあえずやめてみた後は、定期的に振り返って軌道修正しましょう。では、軌道修正はどれくらいの頻度で実践すればいいのでしょうか。

「1週間ごと」というのが、意外にも効果があるのでおすすめです。

私が週1軌道修正をおすすめする理由は2つあります。

第一に、週に1回であれば、なんとか時間を確保でき、実践できるからです。「1日」単位だと、タスクに埋もれてしまうことがあります。でも1週間あれば、「やるべきこと」だけでなく「やりたいこと」に着手する時間を確保できます。また「月単位」だと、「やるべきこと」に圧倒されて、どこから手をつけていいかわからなくなることがあります。でも1週間単位であれば、自分でハンドリングできる目標をたてることができます。

第二に、年に50回リセットするチャンスを得られるからです。

もし仮に、今週うまくいかなかったとしても、週単位で考えることで週末にリセットして、翌週から新たに挑戦することができます。仮に実行できなかったとしても、翌週にすればいいわけですから、リカバリーも可能です。そして、毎週軌道修正するとすれば、1年で50回も挑戦したり、リセットしたりする機会があるので試行錯誤しやすいのです。

うまくいかないなら、やり方を変えればいいだけ

では、軌道修正では、毎週、具体的に何をしたらいいのでしょうか。

まずは、「3つの視点」でチェックしてみてください。

3つの視点とは、具体的には、以下の通りです。

・「うまくいっていること」は増やす
・「うまくいっていないこと」は減らすかやめる
・「新しいこと」を始めるか、「やり方」を変える

例えば、お風呂上がりにビールを飲む代わりに炭酸水を飲んでうまくいったのだとしたら、「うまくいっていること」は増やせばいいので、毎回それを実行すればいいわけです。

大平 信孝『先が見えなくても、やる気が出なくても 「すぐ動ける人」の週1ノート術』(PHP研究所)
大平 信孝『先が見えなくても、やる気が出なくても 「すぐ動ける人」の週1ノート術』(PHP研究所)

また、お風呂上がりにビールを飲む代わりに炭酸水を飲んだけれど、物足りずにビールを飲んでしまったのだとしたら、「新しいこと」を始めるか、「やり方」を変えればいいので、お風呂上がりに飲むものを炭酸水以外のもの、ウーロン茶やコーヒー、レモン水などに変えて試してみればいいわけです。

このように、ちょっとした軌道修正を積み重ねていくことで、思っていたよりスムーズにやめられるようになることがあります。

働き方や生活が大きく変化するときというのは、時間の使い方、働き方、生き方を見直すチャンスでもあります。せっかくなら、これをきっかけに健康的な習慣を身につけてみませんか。

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