きれいな机を保つにはどうすればいいのか。メンタルコーチの大平信孝さんは「よく使うモノの定位置を決めるといい。使ったら元に戻すだけなのでリバウンドを防げる」という――。
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片づけで集中力と行動力が手に入る

かつてベストセラーになった『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』(草思社)で著者のリズ・ダベンポートは、「ビジネスパーソンは年間150時間を探し物に費やしている」と指摘しました。1カ月に20日働くとすると、1日平均37分30秒もの時間を、探し物に費やしている計算です。さらに、モノが見つからないせいでイライラしたり、焦ったりと感情が乱されるうえ、集中力も奪われてしまいます。その結果、やるべきことに着手できないなど、行動力に大きな悪影響をもたらします。逆に言えば、探し物をなくすだけで、集中力と行動力が手に入ると言えます。

「身のまわりがスッキリ片づいていれば、仕事もはかどる」というのは、誰しもわかっていることだと思います。とはいえ、「忙しくてなかなか片づけられない」「整理整頓をしても、すぐに元の状態に逆戻りしてしまう」という人も多いことでしょう。

また、一度作業を中断されるとなかなか元の集中力を取り戻せないという人も多いと思います。これは、頭の中が整理されていないから。

片づけられないのは、「しっかり片づけなければ」「タスクを完璧に処理しなければ」という「完璧主義」に原因があります。実は、身のまわりや頭の中を整理し、それを持続するには完璧に整理する必要はありません。ちょっとしたことを意識するだけで、集中力や行動力を取り戻すことができるのです。

ここでは、探し物が多い人、集中力が途切れがちな人にオススメの、「整理術」を3つご紹介します。