自分の独自性や長所が生かせるフィールドで行動する

そして、その「夢」に向かって行動していくわけですが、強運であるためには自分の「強み」の上に行動を積み上げていかなければなりません。ここが大事なポイントです。「強み」とは自分だけの独自性・長所のこと。この「強み」という土台の上での行動でなければ、意味がないのです。

世の中の成功者と言われる人たちを思い浮かべてみるとわかるでしょう。成功者は必ず自分の強みを最大限に活かしている人たちです。

自分が持っていないものに行動をいくら掛けても、「0×行動=0」「1×行動=1」となって積み上がっていきません。

「強み」の上に行動を積み重ねるから「夢」は叶うようになっています。

四つ葉のクローバーから夕陽が見える
写真=iStock.com/Kateryna Kovarzh
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次に、「強み」を活かす場所・活動・仕事を探すことです。これらの場を私は「チャレンジングプレイス」と呼んでいます。まさに「強みを活かすべく、挑戦を重ねる場」です。

これは、とにかく試してみるしかありません。

「いろいろな場で試す→結果が出るかどうか」を繰り返すことで、自分にとっての「チャレンジングプレイス」がどこなのかがわかってきます。

わかったら、その場で「強み」を発揮しつつ、次なる場所を探していくと、新たな「チャレンジングプレイス」がいくつも現れてきます。

ソニーの創業者の一人、盛田昭夫さんも夢を持っていた

図表にあるように、私の最初の「チャレンジングプレイス」は「営業」でした。それが第二の「チャレンジングプレイス」である「社長」につながり、次には「講師」になり、現在の主な活動の場である「作家」へとつながりました。

このように、「強み」→「チャレンジングプレイス」→「夢」への流れをうまく作ることが強運である、と私は考えます。

前述したとおり、この大きな強運の流れを作るのはあなた自身です。天から降ってくる「幸運」のようなものではありません。

強運フローチャートをよく理解して実践することで、誰でも運が強くなります。この流れができると、どんどん夢に近づいていきますから、あなたもきっと「自分は運が強い」と思えるようになるでしょう。

ここで、先人の例を見てみましょう。やはり、運が強かった人たちはみな、「夢」を持つことから、強運への道を歩き始めたことがわかります。

たとえば、ソニーの創業者の一人である盛田昭夫さんの「夢」は何だったでしょうか? 有名なエピソードとして、こんなことがあります。