誰でも自らの行動によって、運を強くしていくことができる

イギリス・BBCが行った実験なのですが、運がいい人と運が悪い人が宝くじを買ったところ、結果はどうなったと思いますか?

運がいい人の方が、宝くじで大金をゲットして幸せを手にしていそうな気がしますよね。でも実際の結果はというと、運がいい人も悪い人も、宝くじに当たる率は同じでした。つまり、天から降ってくるような幸運の確率は、運がいい人も悪い人も同じなのです。

幸運の確率はどんな人に対しても同じなのに、成功者はみな「成功の秘訣は運だ」と言っています。それは、自ら運を強くし、コントロールしていることの証拠ではないでしょうか?

卑近な例ではありますが、私が何冊も本を出版した経験からも、それがベストセラーになるかどうかは「運」次第だと思うところがあります。しかし、その反面、ベストセラーへの道筋を自ら模索してこそ「運」がつかめるとも思うのです。

おかげさまで今では編集者や同じ著者仲間に、「こんなにベストセラーをたくさん出して『運』がいいですね」と言われています。

しかし、これまで、どうしたら人に読んでもらえるのかを考えに考え、研究を重ねた上で、何十冊も上梓してきました。

さらに、ベストセラーになるまで書店への挨拶まわりをしたり、手作りのポスターを作って馴染みの店に貼ってもらったり、他の著者と比べても売れるための努力をしてきたと思います。

こう考えると確かに、「運がいい」と「運が強い」は違うものです。

「運がいい」は、たまたま本が時流に乗って売れたということ。

「運が強い」は自分のテーマをとことん理解し、素晴らしい本だと思ってもらえるように、そして多くの方々の手に届くように自ら行動することです。

私はこれまで多くの人の話を聞き、自分の人生を振り返ることで、「運がいい」と「運が強い」は違うこと、「運が強い」は自分次第でつかめることを確信しました。

もし、あなたが「自分は運が悪い」と思っているとしたら、それは偶然性のなす「運が悪い」がたまたま続いているか、自ら運を強くするための行動を起こしていないかのどちらかでしょう。

ですから、自分には運がないなどと諦めるのは早計です。誰でも自らの行動によって、運を強くしていくことができるのです。

では、「強運」になるためにはどんなことが必要か見ていきましょう。

運を強くするために必要な要素

「強運」には、いくつかの欠かせない要素があります。それらが組み合わさって大きな強運の流れを作っていきます。

その全体像を表した「強運フローチャート」をご覧ください。

強運フローチャート
出典=『超一流の強運力』(ポプラ社)

まず、強運になるには「夢」が不可欠です。これは自分の叶えたいことであり、人生の方向性を決めるものです。

「お金持ちになりたい」「海外に住みたい」「ゲームで稼ぎたい」「好きなときに好きな場所で仕事がしたい」など、何でも構いません。自由に思い描いてみましょう。