最初は「スケジュール管理」のサポートが必要

では、中学に入学したら、どのように勉強を進めていけばよいのか?

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中学受験は、満点を取って合格する子はほぼ皆無で、100点満点中7割が取れていれば合格できる世界だ。でも、中学の勉強は、中間テスト、期末テストで100点を取ることが目標になる。100点を目指すには、どこからどこまでの範囲を覚えなければいけないのか、どういう答案の書き方をしなければいけないのかなどを、丁寧に見ていく必要がある。つまり、勉強のやり方を変えていかなければいけないということだ。

また、学習のスケジュール管理も自分でやらなければならない。中学受験では親のサポートが不可欠だったが、これからは自分でスケジュールを考え、計画的に勉強を進めるのだ。

そういうと、「では、もう一切口を出さない方がいいのだな」と、いきなり手を離してしまう親がいるが、それはまだちょっと早い。入学直後は、親がアドバイスをしながら、子供がスケジュールを作り、やってみて、その結果を振り返り、修正していくのがいいだろう。そうやって、トライ&エラーをくり返していくうちに、自分なりの学習習慣が確立していく。

「夏休み明けのテスト」までが勝負

自分なりに勉強してきたけれど、成績が伸び悩んでいるという場合は、今の勉強のやり方が間違っていることが考えられる。例えば算数から数学へ変わったところの理解ができていなかったり、英単語の覚え方が分からなかったりと、何かしらの原因が考えられる。そういうときは、親が一緒になって考えてあげるといいだろう。特に数学や英語のように中学から本格的に始まる教科については、はじめの段階で苦手にしないことが大事だ。

最初にひどい成績を取って、慌てて塾に入れてしまう親もいるが、中1の段階で塾に入れることは、あまりすすめない。なぜなら、この痛い経験が、自ら立て直す力をつける絶好のチャンスだからだ。中学の最初で思うような成績が取れないと焦ったり、投げやりになったりしてしまいがちだが、そういうときこそ、どのようにすればうまくいくのかを考えさせてほしい。自分で修正できるようになれば、必ず成績は上がっていく。

だが、そのタイミングを間違えてはいけない。夏休み明けのテストまでには整えておくことだ。それを過ぎてしまうと、勉強に対する苦手意識が生まれてしまう。