いい学校の条件は「居心地の良さ」

中学受験を終えたら、どんな結果であれ、親は「いい学校に決まって良かったね」という言葉を渡してほしい。その言葉があるかないかで、その後の子供のモチベーションが変わってくるからだ。“ざんねんな学校”と思ってしまう子供は、おそらく親が常に偏差値ばかり気にしていたのだろう。子供は親を見て育つ。親が「偏差値の高い学校=いい学校」、と思い込んでいたら、子供もそう思うようになる。だが、“いい学校”とは、実際に通ってみなければ分からない。

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私は“いい学校”と思える条件は、居心地の良さだと考える。そう思えるようになるには、先生とのコミュニケーションが取れていること、友達がいること、そしてその学校で安心できるだけの成績が取れていることだ。安心できるだけの成績の目安は、上位3分の1に入っているか。ここがクリアできていると、「自分にとって居心地のいい場所=いい学校」と思えるようになる。人は安心できる場所があると、失敗を恐れずにチャレンジできるようになる。学校も同じで、その子にとって“いい学校”であれば、どんどん伸びていく。

なによりも大切なのは「勉強をおろそかにしないこと」

進学した学校を“いい学校”と思えるようになるためには、勉強をおろそかにしないことだ。中学校の勉強は、小学校の勉強とも、中学受験塾の勉強とも違い、新しい学び方が必要になる。はじめはやり方が分からず、1学期の中間テストや期末テストで思うような点が取れない子もいるだろう。だが、ここでいじけてはいけない。得点が取れなかった原因を考え、夏休みまでには立ち直れるようにしておきたい。この段階で立て直しをすることができれば、その後に成績が伸びていく可能性は十分にある。

「今回はたまたま悪かっただけ。次は大丈夫」と安易に捉えてしまうと、次も必ず成績が下がる。成績が下がると、勉強に対するモチベーションも下がる。また、この年頃の子供は自己肯定感が低くなりがちだ。「どうせ僕なんか」とやさぐれた気持ちになる。そうなってしまうと、なかなか挽回することができなくなる。