1日や2日食べなくても平気な日本人ばかり

では、食事を摂るのに最適な時間はいつか。その答えは「腹が空いたな」と思った時間です。そのときどきの自分に合わせて、食事のリズムを調整することが大切です。

平井孝幸『仕事で成果を出し続ける人が最高のコンディションを毎日維持するためにしていること』(東洋経済新報社)
平井孝幸『仕事で成果を出し続ける人が最高のコンディションを毎日維持するためにしていること』(東洋経済新報社)

そもそも論として、お腹が空いていなければ、食べる必要はない。これが、私の考え方です。食べるか食べないかを選べるのであれば、食べないという選択をしています。

ただ、たとえば昼食を3時に食べてしまうと夕食に響きますから、そんなときには、お昼にバナナを食べるなど軽く済ませるといった工夫も必要です。また、夕食は、就寝までに胃の中を軽くしておくために、寝る2時間前までには済ませると良いでしょう。

私が感じているのは、そもそも日本人は過食だということです。食べ過ぎで、エネルギー過多になっている人が多く、1日や2日食べなくても平気な人ばかりです。私の周りには定期的に断食を行い、減量はもちろん集中力が高まり仕事にプラスになっているという人も大勢います。

毎日3食食べなければいけない、というのは、思い込みです。

空腹のほうが仕事は捗る

先にも触れましたが、食べないほうがパフォーマンスが上がるケースも多いのです。野生動物に関して、ライオンやトラは、お腹が空いているとき以外は食べません。お腹いっぱいだと獲物を追いかけに行けない。飢餓感があるほうが、むしろ集中力が高まるのです。

満腹時と空腹時、どちらのほうが生産性が高いのかといえば、ほぼすべての人が空腹時だと思います。お腹が空き過ぎてイライラするのは問題ですが、満腹感があるときに、すごくいいアイデアが出やすい、仕事が充実する、というのはあまり聞こえてきません。

食べないといけない、という思い込みを、まずはなくすことです。

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