「この店で買いたい」×「この商品が欲しい」が必勝法
紹介した3つの販促手法は、ショッピングモールにもグーグルにも依存しない新しいネットの売り方といえる。
ネット通販は、もはやガスや水道のような「自動で必要なものが自宅に届けられる」というインフラ的な存在になっており、お店の名前どころか、どこのショッピングモールで買ったのかも覚えてくれない時代である。コロナ禍の顧客が興味を持っていることは「いくらで売っているか」「いつ届くか」の2点しかなく、もうすでに「ネットのお店」という存在すら、お客様の意識の中では消滅しつつある。
そのようなネット通販に特別な感情を持たない消費者が増える中、小さなネットショップが売り上げを伸ばしてくためには、「この店で買いたい」と思わせる情報発信と、「この商品が欲しい」と思わせる、顧客づくりの仕掛けが求められる。
コロナ禍を機に多くのビジネスの常識が覆されているが、好調なEコマース業界でも、常識的な売り方を捨てて、新たな売り方を自分たちで模索していかなければ、勝ち残ることが難しい時代に突入し始めている。