買ったあとのことまで考えてみるのもサステナビリティのひとつ

5.「ゴミが出ない」を購入条件に入れてみる

日本は多くの商品がきちんと管理されていて、清潔なことでも知られている国だが、同時にプラスチックゴミの一人当たりの廃棄量は世界第2位。年間2万~6万トンが日本から海に流出していると推計されている。それにより海洋汚染や海に住む生物たちに悪影響を及ぼしていることは説明するまでもないが、言い換えれば私たちの快適な生活は、どこかの誰かが犠牲になった上に成り立っているとも考えられる。

市場での野菜や果物の買い物に再利用可能な袋
写真=iStock.com/ArtMarie
※写真はイメージです

スーパーなどで買うような、ビニールできれいに包装された野菜やフルーツ、パックに入った肉や魚などもいいが、時には「ゴミが出ない」買い物を意識してみよう。売れないもの、求められないものはいつしか淘汰されていく。だからこそ受け取る側の消費者も明確な意志を持つことが大切だ。

6.地産地消に貢献する

地産地消にはサステナブル的メリットがたくさんある。

まずは流通経費や環境負荷の軽減につながること。輸送距離が最小限に抑えられるため、排気ガスを減らすことに貢献ができる。さらには私たち消費者のニーズが生産者に伝わりやすいため、効率的な生産が期待でき、食品ロスなどのムダが省ける。

そして生産者と消費者が近くなれば、信頼感がうまれ、不ぞろいな商品や規格外のものなども安心して手にすることができるし、その土地ならではの伝統的な食文化について明るい人が増え、カルチャーを受け継ぐことにもつながる。やがてそれらは食育にもなり、皆にとって快適なサステナビリティを後押ししてくれるのだ。

7.シェアを選択肢に入れてみる

服、家具、車……以前は持つことが豊かさの象徴とされ、所有することがステータスでもあったこれらのものたちを、今はシェアすることもひとつとされている。もちろん購入することが悪いわけではなく、ライフスタイルに合わせてシェアをするのも“アリ”と自由に選択するのが今どきだ。

モノは確保するより有効に活用する時代。今の段階ではコロナで難しい点もあるが、近い未来の選択肢として心に留めておくのもオススメだ。

これら7つの項目に見られるように、自分が製品を産む側でなくても、意識を変えるだけでサステナブルな商品は自然と増え、快適かつ健全な生活をできる人が増えるはず。サステナブルは決して小難しいことではない。私たち一人ひとりが「上質な消費者」であることが、社会貢献そのものとなるのだ。

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