4大浪費「着ない服、使わない洗剤、残す総菜、無計画な臨時出費」

さらに詳しくチェックすると、にらんだ通り、妻はこのコロナ禍にあって洋服代(被服費)をかなりかけていました。月6万3000円です。また、身だしなみを整えるための美容費は月2万4000円でした。

食費(月11万9000円)は、子供がまだ小さいわりには高いです。通信費(月2万2000円)はスマホをサブキャリアなど今より利用料が安くなるものに見直そうと夫婦では話し合ったまま、実行していない状況です。

贅沢三昧というわけではなくても、娯楽費(1万8000円)など少しずつ多めの支出になることが積み重なり、収入を上回る支出になっていったようです。原因が突きとめられたので、あとはどの支出をどう削減していくかを考え、実行できれば家計は改善できる可能性があります。

メタボ家計BEFORE→AFTER

さっそく削減できる支出を見つけるために、アプリに記録されている支出を「消費」「浪費」「投資」のモノサシで別け、夫婦にとっての支出の価値を考えつつ振り返ることにしました。

すると、「意味のない支出」が次々に明るみになりました。例えば……。

・どうしても食べたいと思ったわけではないのに買った総菜代
・ストックがあることを分かっていながらの洗剤の買いだめ
・一度も袖を通していない洋服代
・無計画な外出先での臨時支出

など、いろいろなものが出てきました。この支出から削減を考えていきます。

「消費」70:「浪費」5:「投資」25が理想バランス

もちろん、意味がない、無駄なのではないかと思えるいわゆる「浪費」となる支出も、全てをなくす必要はありません。時には無計画に、無意味にお金を使うことも良い経験となったり、思い出になったりするでしょう。しかし、それが多すぎるのは困ったもの。できれば支出全体の5%ほどに抑えます。

ちなみに、3つのモノサシ「消費」「浪費」「投資」の中の「消費」と言えるのは、生活を維持し、生きていくために必要な支出のこと。これは70%ほどに抑えることが理想です。残る「投資」は貯金や金融投資もそうですが、自己投資など将来につながる支出を指し、25%ほど取れることが理想です。