毎日身に着けるマスクは、常に清潔にしておきたい。『日本一の洗濯屋が教える 間違いだらけの洗濯術』(アスコム)を出した「洗濯ブラザーズ」の茂木康之氏は「マスクは肌着のようなもの。洗濯機で洗う前の『プレウォッシュ』を心がけてほしい」という――。
マスクと洗濯用具を持つ洗濯ブラザーズの3人
写真=プレジデントオンライン編集部
マスクと洗濯用具を持つ「洗濯ブラザーズ」の今井良さん(左)、茂木貴史さん(中央)、茂木康之さん

マスクは肌着……だからこそ正しいケアが必要だ

いまや、マスクは生活必需品となりました。繰り返し使える経済性や、デザイン、フィット感、肌なじみを重視し、使い捨ての不織布マスクではなく、コットンやシルク、化学繊維などの布マスクを愛用している方も増えています。

コロナ時代、マスクに求められるのは、ウイルスをブロックする本来の役割だけではありません。きれいに洗濯されたマスクと、皮脂が浮き出ていたり、ファンデーションや口紅がついたりしたマスク……。マスク次第で、相手に与える清潔感や好感度は大きく変わってしまいます。

何より意識してほしいのは、マスクは直接、肌に触れているということ。

ボクら洗濯ブラザーズは、横浜でクリーニング店「リブレ ヨコハマ」を営みながら、日本全国のみなさんに「正しい洗濯」を広める活動を続けています。

洗濯ブラザーズの長男がオーガニックコスメの輸入業に、そして次男が洋服の生地を扱うテキスタイル会社やクリーニング機器メーカーに勤務していた経緯から、服と肌にやさしい洗濯法を追求してきました。

肌に直接、触れる肌着のケアを間違えば、肌荒れや肌トラブルの原因になります。それは、マスクも同じ。

マスクは肌着――。ボクらはそんなふうに考えながら、毎日愛用のマスクを洗濯しています。しかも、肌着はふだん上着の下に隠れていますが、マスクは人目にさらされます。だからこそ、肌着よりも気を遣って、正しいケアをしていく必要があるのです。